如月魔法学園 津瀬部!




──ゴォォォォオッッ!!!!


けたたましい轟音と共に、体育館の天井近くまでそびえる、巨大な竜巻が出現した。


「「「「──っ…………!!」」」」


私と葉月以外の皆は、目を大きく見開き、竜巻をじっと見ていた。



“ボール”



私は、心の中でそう唱えると


「あっ……!」



アッという間に、ボールだけを巻き上げた竜巻が、反対側のゴールへ向かって行った。


─そして、そのままリングへボールは吸い込まれていった───。





──ピーッッ!!!!



竜巻に気をとられてか、ワンテンポ遅れて笛の音が鳴り響いた。