ワタシの身体は、痛みを伴わずに浮いた。 最初は車にあたったのかと思ったけど、違うようだ。 だって、ワタシの膝裏と首の後ろに支えがあるんだもの。 トッ、と軽い音をたてて、ワタシを包んでいた風がやんだ。 なのにワタシは痛みもなく、そして浮いたままだ。 …どういうこと? ただ、痛みを感じないだけ? 気になって目を開けたかったけど、怖くて開けることができなかった。 すると、頭上から少し低めの声が聞こえた。 「大丈夫?」