…なんだか、憧れてしまった。 いいなぁ、そんな風に人に接することができて。 知らぬ間に、見とれていた。 「えーと、アンタ名前は?」 「こっ、近藤、ふ、ふふふふにです!!」 ダメだ、緊張でとうにかなりそう…! 「おい、由真川ー…オマエ確かにいい奴だけどさ、そんな奴にまで声かけなくてよくね?」 クラスの誰かがそう言った。 …そうだよ。 なんでワタシなんかに。 今更自分の立ち位置を思い知らされた。