私は挙動不審にキョロキョロと辺りを見渡しながら…千影君が戻るのを待った。




「うまそう…」


千影君は上機嫌にリビングに戻って来た。




蕩けたチーズの匂いが部屋中に漂う。




お昼はマックで済ませたけど…蕩けたチーズに匂いに釣られ、お腹の虫が鳴った。




「お腹の虫…鳴ってるぞ」




千影君の豪快な吹き出し笑いが響く。




穴があったら入りたいけど…そんな穴はどこにも見当たらない。



「食べるか?」




「うん」



私は千影君とピザを頬張った。