それなら納得出来る。


親友が手術するなんて聞いたら、それは心配になって当然だもの。


それなのに私ったら、こんなふうに後を追ったりして恥ずかしい。


右京君、一体何の病気だったのかな?


でも、面会できないんじゃ、今日はここにいてもしょうがないよね。


お見舞いできる状態になったら、きっと私にも連絡が来るはずだし。


そう思い、私は病院を後にした。




それから数日…。


長谷川君はずっと元気がなかった。


もちろん仕事はきちんとしていたけれど、なんだか心ここにあらずといった感じだった。


右京君と長谷川君の仲の良さは、よくわかっていたけど。


ここまで落ち込まれると、なんだか男性なのに嫉妬しそうだった。


そんなことが続いたある日のこと。


仕事を終えた長谷川君が、何やら慌てて帰り支度をして、お店を飛び出してしまった。


もしかして?と思い、私もお店を出ると、予想通り自転車が残されていた。


面会可能になったんだなと察した私も、長谷川君の後を追って病院に向かうことにした。