その日の夜、あたしの携帯に公衆電話から電話が入った。


おそらく隆治だと察したあたしは、慌てて電話に出た。


隆治は無事、東京の家に着いたことを知らせてくれた。


隆治が言うには、新しい家は一軒家でとても綺麗なのだそうだ。


新しいお父さんはというと、お母さんより2歳年下らしく、優しそうな人なのだとか。


そして、何より驚いたのは…。


妹がいたことだと言っていた。


俺の顔を見たらパタパタと寄って来て、『おにーたん、おにーたん』って、すっかりなつかれてるよと笑っていた。


とりあえず、隆治の声が明るかったからホッとした。


隆治の声を聞くと、今すぐにでも会いたくなってしまった。


夏休みだし、お父さんのところに行こうかなと思ったけれど、近いうちにまた学校で補習授業が始まるので、それは実現しそうになかった。