隆治の部屋の天井が見える。


この部屋の天井をじっくり見たのは、今日が初めてかもしれない。


おばあちゃんの家もそうだけど、この家の造りもかなり古いなと思う。


視線を隆治に向けると、隆治は今まで見たこともないような、強く熱い視線をあたしに向けていた。


たまらず、目を伏せる。


だけど、伏せた先には、既に上半身裸の隆治の姿が見えて。


その姿を見ただけで、感情が強く揺さぶられてしまう。


直接触れ合う肌と肌の感触にさえ気が遠くなるのに、これから起こることを考えると、身体の震えが止まらなかった。


そんなあたしを、多分隆治はわかってくれていて。


そっと互いの手を重ね、同時に瞼を閉じると、静かに唇を重ねた。