「今までどこにいたんだ?」

シードゥルサから出ようと歩きながらカルサは紅にこれまでの事を尋ねた。

すぐにオフカルスに戻ることが躊躇われ、とりあえずサルスたちから離れた場所で判断をしようと考えたのだ。

「一時はあんたらの傍にずっとおったよ。なあ、これからどこに行くつもりなん?」

含む様な言い方にカルサは目を細める。

貴未には全てを話し、同盟を結んでいるが紅とはこうした話を一切していない。

どう言おうものか考えていると先に紅が切り出してきた。

「黒大寺紅です、お会いするのは初めてですよね。ある程度の事はテスタから教えてもらって把握しています。シャーレスタン様、マチェリラ様。」

紅の視線の先にいたのは紛れもなく名前を呼ばれた二人。

その態度に驚き口を出したのは貴未だった。

「紅、テスタ知ってんの?」

「一時は傍におった言うたやろ?うちも今は界の扉におんねんから。」

「界の扉!?ちょ…日向、知ってたのか!?」

「え!?し、知らない!」

だろうな、そんな表情で微笑む紅にカルサは目を細めた。

これは一体どういう流れなのだろうか、探ってみても仕方のない気がする。

紅の方も隠すつもりはないようだ。

「…一度オフカルスに戻るつもりだ。ラファルを預けてきた。」

「ほんならその前に寄ってってくれへん?…聖のとこ。」

その場の空気が変わった。

「聖もカルサに会いたいやろうし、何やかし聞きたいこともあるやろ?」

聖は生きていた。