「何やってんだ?」
「光玉を造ってる。」
よく見ると胸の前で手を差し出しているのが分かる。手の中にはより強い光が溢れ、左手から右手へ、右手から左手へと流し落とす作業をしていた。液体のような光はやがて重たく型取り始め、いつしか球体になっていく。
「すげ…。」
感動のため息がもれた。それは感じたままの素直な感想だ。
今まで見たカルサの力はどちらかといえば攻撃的なものが多かったように思う。降らせた雨を止ます事も、結界を張る事も、嵐を止めようとした時もどこか力強さやキレがある印象が強かった。それはカルサの雰囲気が感じさせるものもあっただろう。
しかし、こんなにも繊細でやわらかな力の使い方もするのだと初めて知った。しなやかな手の動きに思わず見惚れてしまう。
「美しいな、カルサ。」
「そんな事言うと後で怒られるぞ。」
行きすぎた貴未の感想にすかさず千羅は反応した。しかし口走ったのは本当にそう思ったからで、貴未はただただ食い入るようにカルサを見ていた。
そんな貴未が微笑ましくて千羅から笑みがこぼれる。
「綺麗な光だな。」
「ああ。」
見惚れたまま、貴未は当然のように答えた。
「この国に出来る、最後の仕事だそうだ。」
「え?」
思わず千羅を見ると彼は微笑み、もう一度カルサの方に視線を向ける。貴未も同じ様にその後を追った。
次々と作業を進めていくカルサの横顔は無心の物だ。出来上がった光玉は掌から離れ浮き上がる。カルサを包む光と触れ合うように、作業を続ける手の辺りで泳ぎ始めた。
「こうやって見ると、改めて力の差を痛感するよ。いま皇子がやってる作業、俺には出来ないことだ。」
珍しい千羅の言葉に顔を向ける事でしか反応出来なかった。背筋を伸ばして改めて意識してみると千羅のが背が高い事が分かる。おそらく拳一つ分位は違うだろう。
そういえば、千羅をこうやって近くでゆっくりと見るのは初めてかもしれない。
「光玉を造ってる。」
よく見ると胸の前で手を差し出しているのが分かる。手の中にはより強い光が溢れ、左手から右手へ、右手から左手へと流し落とす作業をしていた。液体のような光はやがて重たく型取り始め、いつしか球体になっていく。
「すげ…。」
感動のため息がもれた。それは感じたままの素直な感想だ。
今まで見たカルサの力はどちらかといえば攻撃的なものが多かったように思う。降らせた雨を止ます事も、結界を張る事も、嵐を止めようとした時もどこか力強さやキレがある印象が強かった。それはカルサの雰囲気が感じさせるものもあっただろう。
しかし、こんなにも繊細でやわらかな力の使い方もするのだと初めて知った。しなやかな手の動きに思わず見惚れてしまう。
「美しいな、カルサ。」
「そんな事言うと後で怒られるぞ。」
行きすぎた貴未の感想にすかさず千羅は反応した。しかし口走ったのは本当にそう思ったからで、貴未はただただ食い入るようにカルサを見ていた。
そんな貴未が微笑ましくて千羅から笑みがこぼれる。
「綺麗な光だな。」
「ああ。」
見惚れたまま、貴未は当然のように答えた。
「この国に出来る、最後の仕事だそうだ。」
「え?」
思わず千羅を見ると彼は微笑み、もう一度カルサの方に視線を向ける。貴未も同じ様にその後を追った。
次々と作業を進めていくカルサの横顔は無心の物だ。出来上がった光玉は掌から離れ浮き上がる。カルサを包む光と触れ合うように、作業を続ける手の辺りで泳ぎ始めた。
「こうやって見ると、改めて力の差を痛感するよ。いま皇子がやってる作業、俺には出来ないことだ。」
珍しい千羅の言葉に顔を向ける事でしか反応出来なかった。背筋を伸ばして改めて意識してみると千羅のが背が高い事が分かる。おそらく拳一つ分位は違うだろう。
そういえば、千羅をこうやって近くでゆっくりと見るのは初めてかもしれない。



