家に着いたのは6時の鐘が鳴る時間帯だった。


「ただいまー」


「おかえり~」


家のドアを開けると母が出迎えてくれた。


「今日は部活なかったのに遅かったわね~」

「うん、今日用事があって少し学校に残ってたの...」


いたいところを突かれたので苦し紛れな言い訳をした。

(嘘ついてごめんなさい...)

そう心の中で謝っておいた。


「そう、でも無理しちゃ駄目よ~」

「うん、分かってるよ」


「よし、じゃあご飯できてるから着替えてらっしゃい」

「はーい」


あたしは返事をして自室に行った。