僕は、ねぇちゃんのヒーロー。【完】





 「ちょっ・・・泉くんっ・・・!!」




 ねぇちゃんは身をよじって逃げようとするが、廉先輩はねぇちゃんの手首をつかむ。




 「俺の彼女になれよ。必ず幸せにすっから」




 ねぇちゃんは少し固まって僕を見たあと、ねぇちゃんは廉先輩を見てコクリとうなずいた。




 「そっか・・・」




 僕は笑った。




 床に落ちたピンを拾ってポケットに入れた。



 今、この場で踏み潰せないのはなぜだろう



 わからない。




 けど、




 笑いと共に涙がこぼれる。