コイノマエ








「あ…」




お姉ちゃんの顔が硬直する





「何?知ってる人だった?」



お姉ちゃんは私の問いかけには答えずに写真を見て何か考えこんでいる



「かのん…本当に分からない?」



「え、うん…分かんない…」



「そっか…まだ思い出してなかったんだ…」



お姉ちゃんは独り言のようにそう呟くと口を閉じてしまった





「…何?教えてよーお姉ちゃん」



「かのん」


お姉ちゃんが真剣な顔でこっちを見る


「?」


「今から言うことは今日きりにして。

そらからお父さんとお母さんには絶対に私が今から言うこと、私が言ったってこと、言わないって約束できる?」



「…そんなに深刻なことなの?」



「約束出来るの?出来ないの?」



「…する!だから教えて!」




「本当に絶対だからね」