そう、わたしには夢がない。

無いわけでもないが、あるわけでもない。


夢、と言うほどのやりたいことがないのだ。


せいぜい、やってみたいなー程度。

これには親も、ほとほと呆れていた。


『夢くらい持ちなさいよー…』


『将来そんなんじゃ困るのは符和なんだぞ。』



…そんなこと言われても、イマイチ実感わかないし。

それに、夢が叶うかどうかなんて分かんないじゃん。


結局わたしには夢と呼べるものが何一つない。



よって、行く高校も決まっていない。


この時期に決まっていないのは、流石にヤバいらしいが。


それはしょうがないことだ。