一ノ瀬side 「バカやろ…」 読み終わったとき、オレの口から出てきたのはそんな言葉だった。 「オレは…とっくに、気づいてたんだよ。 オマエのことが好きな自分に。 なのにオレは、おまえの笑顔に甘えて──…」 最後の滲んだ文字は、アイツの思いが全てこもっていて。 「まだ2つ貸しがあんだろ…!? 返せよ。 ちゃんと、返せよ…っ!!」 今更、誰もいない病室でつぶやいても遅い。 オレは、今まで自分がなにをやっていたのかを酷く悔やんだ。