「翔ちゃんなー

俺の幼なじみなんさー」

「すごい無口な子やんねー」

「まーそやな」

…。

会話終了。

人見知りのタケとしては

きっとよおけ喋ったんやろな。

無言やけど、別に苦痛のない沈黙。

まあええかな、なんて思ったり。

「…たけぴー?」

タケがパンを食べ終わるのを

待っとったら

突然誰かが声をかけてきた。

タケが声の主の顔を確認すると

ぱあーっと笑顔が広がる。