彼女は、2日で熱が下がって。

驚くぐらい元気になった。


その日からまた彼女と一緒に登校する。



彼女はその日から
僕の部活が終わるのを待つようになった。



今思えば彼女はこの時から
何かを感じていたのかもしれない。


だけどこの時の僕はただただ嬉しくて。

毎日毎日彼女と登下校するようになった。


そんなことがあっても、時間は過ぎていて



気がつけば僕達が付き合い始めて
半年がたった。


彼女と出会って、1年になるのだ。


『時間って早いね』
ボソってつぶやく彼女に僕は、頷いた

『私が存在してる限り愛してくれる?』
彼女は、急にそんなことを言い始めた

そんなこと、
聞かなくてもわかってるのに。

この時の僕はそう思っただけだった。

どれだけ僕は未熟だったんだろう。
どれだけ僕は子供だったんだろう。


『当たり前だよ。
僕はずっとみおが好きだから。』
そんなことを言ったんだ、僕は。


作ったような笑顔で微笑んだ彼女を
僕は気に止めようとしなかった。


僕は、何をしていたんだろう。