《プラネタリウム》
《梨々華SIDE》

華恋「久しぶりね。プラネタリウムなんて。」

龍太「そうだな。」

相変わらず、私のお父さんとお母さんはラブラブ。

まあ、まだ、33とか34だしね。

梨々華「綺麗。」

私は自分でハンドリムをこいで、惑星の表が書いてあるところに行った。

悠斗「梨々。綺麗だな。」

悠くんは、すぐに私の隣にきて、目線を合わせるためにしゃがんでくれる。

梨々華「うん。一回、本物見て見たいけど、無理だよね。」

悠斗「惑星は地球の外にあるからな。」

感動してるのか、涙が出てくる。

私は一体、この綺麗な惑星でいつまで生きられるのだろうか?

私の心臓病は治るものなのか?

私は、こんなに綺麗な惑星に生まれてこれたんだ。

悠斗「梨々。大丈夫か?泣いてるけど。」

梨々華「大丈夫。ちょっと感動しちゃって。」

そんな嘘ついても、悠くんには、通じないことを私が一番、理解してるはずなのに。

悠くんは、優しく手を握ってくれた。