《梨々華SIDE》

コンコン

誰だろう?

梨々華「はい。」

ガラガラ

大地「梨々華。調子はどうだ?」

梨々華「今は、いいけど、大地叔父さんが来るなんて珍しいね。どうしたの?」

大地「梨々華にお客さん。」

空「りーちゃん!」

梨々華「空!会いたかった。」

空「私も。」

大地叔父さんは、私に気を遣ってくれたんだろう。

でも、空に会えただけで、私は嬉しい。

大地「梨々華もずっとベッドの上で悠斗と二人きりだと飽きると思ってたからな。」

大地叔父さん。悠くんに失礼だよ。

悠斗「そうなのか?」

悠くんは心配性だから、不安そうに聞いてくる。

梨々華「大地叔父さん。適当なこと言わないでよ。私は悠くんがいて、嬉しいよ。だって、悠くんがいなかったら、私、ひとりぼっちだったし。」

大地「そうだったな。」

全く、大地叔父さんの忘れぐあいには呆れるよ。

悠斗「俺と大地先生、少し外行くから、二人で話したらどうだ?梨々はなんかあったら、すぐにナースコールを押すんだぞ。」

梨々「は〜い。」

やったー!
久しぶりに空と話せる。