《梨々華SIDE》

悠くんは病室に入ってくるなり、険しい表情をした。

梨々華「悠くん。」

悠斗「ん?どうした?」

梨々華「気にしないでね。私の不注意だったし。それに、私の命が短いせいだから。」

悠斗「えっ?」

驚いただろうね。だって、心臓病の事を隠されてたんだから。
でも、カルテにお父さんの名前が主治医として書かれていた。
お父さんは外科医だから、喘息だけで、主治医になるはずない。
きっと、よく、胸が痛くなるのは、本当は心臓の気がする。

梨々華「でもね、私、悠くんが治してくれるって、信じてるから。」

悠斗「ああ。」

悠くんは、私の病気を治してくれるって、信じてるから。
絶対に治してね。