《何日か後》
悠斗「梨々!体調、どう?」
梨々華「うーん。微妙かな。学校どう?」
悠斗「夏休み、入ったよ。」
梨々華「じゃあ、しばらくは、悠くんと一緒にいれるんだね。」
悠斗「そうだな。なんかあったら、すぐに言えよ。」
梨々華「うん。」
コンコン
梨々華「どうぞ。」
ガラガラ
勇大「梨々華ちゃん。診察の時間だよ。体調とかは、どう?」
梨々華「だいぶ、楽にはなりました。」
勇大「とりあえず、体温、計ろうか。」
梨々華「はい。」
体温計を脇に挟む。
いつもと同じ行動。
ピピー
勇大「何度かな?」
梨々華「36,9。」
勇大「熱が出てきそうだな。梨々華ちゃん。辛くなったら、すぐ言うんだぞ。」
梨々華「はい。」
勇大「じゃあ、診察させてもらえる?」
私は、服を少し持ち上げた。
勇大先生は、いつも、服をおろしたままでも、大丈夫と言ってくれるが、診察の時間を無駄にはできないから。
勇大「はい。吸ってーはいてー吸ってーはいてー吸ってーはいてー。いいよ。」
梨々華「先生、どう?」
勇大「だいぶ、胸の音も綺麗になってるけど、まだ、少し、雑音は聞こえるね。」
梨々華「はぁー。」
悠斗「ため息なんて、ついて、どうした?」
梨々華「退院はまだかなぁーって。」
勇大「うーん。夏休み明けくらいに、もう一回検査して、異常がなかったら、退院できるよ。」
梨々華「本当!」
勇大「うん。あと、いい子にしてたらな。」
梨々華「頑張る。」