ヒラリ、ヒラリ、ヒラリ。



ソラから零れた氷の涙が、僕と君を冷たくぬらす。



ヒラリ、ヒラリ、ヒラリ。



僕と君とを隔てるように、僕らの間におちて消えた。


その姿はそう、まるで僕たちみたいかい?


春の淡い雪はとても、冷たく、温かだった――



さぁうたおうか。


君がうたったあの唄を


僕も一緒にうたうから。





さぁ、唄おうか。