華の死から1か月が過ぎた。


今は瑠美と2人で放課後に図書室に来ていた。


「なんか面白い小説ないかなぁ…」


瑠美は小説のある棚を眺めている。


私は本を借りたいという瑠美に付き合って来ただけなので、ただボーっとしながら図書室を歩いていた。


読書はあまり好きではないんだ。


10分ほど経って瑠美がようやく借りる本を決めた。


悩んだ末に人気作家のミステリー小説を借りることにしたらしい。


その本は結構分厚かった。


よくそんなの読めるなぁ…なんて感心しながら瑠美と図書室を出た。