「ねえ、


ドッペルゲンガーって知ってる??」



放課後のとある中学校の教室、そんなことを言い出したのは瑠美(るみ)だった。


「ドッペルゲンガー?それって、自分そっくりなやつとかいうのだっけ??」


そう言ったのは私、羅夢(らむ)。


「そう、それそれ!」


「なぁに?また怖い話するの~??」


臆病な感じで瑠美に尋ねてきたのが華(はな)。


「大丈夫、大丈夫!そんな怖くないから!」


「えぇ~…私がそういうのニガテなの知ってるくせに~…」


「瑠美~、早く聞かせてよ。今日はどんな話??」


私たちは最初、私たち以外誰もいない教室で他愛もない話をしてたんだけど、オカルト好きな瑠美がこんな話を始めたのだ。


ちなみにこの通り華は瑠美の話したりする怖い話がとてもニガテなのだ。