そして少女は兵器を知る

「よぉし撃てぇ!! バラッバラにしちまえっ!!」

怒声が聞こえる。

膝を立てて起き上がった私に、見えない正面から、弾丸が迫りくる。

殺気の暴風。
殺傷の吹雪。
殺意の猛威。

幾百幾千の『殺し』が、私に……!!

見えない恐怖が――

「私――、ぃ、ああああああっ!?」

なにより怖い恐い死の巨大さは、私に悲鳴を強制した。

叫ぶ口に、仰け反った腹に、立ちかけた足に、無意味に宙へ突き出し抵抗を示した手も腕も――

冷たい鉄が雨粒のように貫通し、熱を伴った血が、溢れ散る。

死が、冷徹に、

「ぁ――、か、……ぃ、やぁ……」

無理に開いた瞳を、世界を、黒ずんだ赤で、支配する。

支配される。

私の、存在が。

死で。

血が逃げていく。

私の、私が、私であるべき、色が、抜けていく。

スカーレット……真紅の意識が、陥落し……

どくん、

「!」

と――

「生き、の、こ……っ」

私は、その時、感知した。

死をも凌駕するなにかが、今ここに、溢れているのを。