そして少女は兵器を知る

持ち上げた男の首を、掌握し――

「ぉ、ぉあああ、ぎゃあああ――!?」

私は、潤いを、強奪した。

まるで時を巻き戻すように、臓器が腹に収まり、目玉が埋まり、血が満たされる。

「あぁ……」

その恍惚感に酔いしれる間もなく、

ダダダッ、
ダダダッ、

と背後からの銃撃。

私の背から、まるで羽のように血が飛び散った。

生への快楽を覚えている暇すらない。

私は振り向き、直後、

ズガガゥン!!

「ぃぎっ!?」

右肩をぶち抜かれ、衝撃に吹き飛んだ。

地を転がり、血をだらだらと軌跡に流して、歯を食い縛った。

「突進ばかりのガキが、いきがるな!!」

ズガガゥン!! とまた、轟音。

木の葉が音波に揺れたかと勘違いした次の瞬間には、

「ぅがっ!?」

腹から血が爆ぜ、体が吹っ飛ばされていた。

「こっ、は……」

木に背中が激突し、顔面から、地べたへ落ちる。

いけない。

倒れるな。

倒れるな。

倒れれば、私の生は他者に踏みにじられる。

知識が叫んでいる。

立ち上がり、そして、跳べと。