3日後、ついに今日の夕方奏太が来る。

私はやっと昨日熱が下がりもう起きてても大丈夫なくらい元気になった。


まずこの前のお礼を言おう。


そしてごめんなさいって。


緊張してきた…


胸に手をあてて深呼吸をしているとドアからノックする音が聞こえた。


「はい、どうぞ」


私の声とともにドアが開いた。

そしてドアの向こう側にいる人物に私は言葉を詰まらせた。


「廉くん…」


最近ずっと避けてた相手。
私は告白されて返事をしていなかった。

彼はゆっくりと中に入ってきてベッド脇のパイプ椅子に腰を下ろした。


「話があって…」


「話って返事の事でしょ?」


遠慮がちに聞くと彼はゆっくり頷いた。


「ごめんなさい。私は廉くんの気持ちには応えられない。
私は奏太が好きだから…」


もう答えは決まってるのにどうして早く言わなかったんだろう。


「…そっか。
あんたさ寂しくない訳?
ずっと離れてて」


「寂しいよ。でも奏太の事信じてるから」


「・・・・・」


2人の間に無言の空気が流れる。