私はポロポロ涙を流した。

奏太がそんな風に思ってたなんて知らなかった。
やっぱり私は負担になってたんだね…


「違う、そんな風に言ったんじゃ…」


「帰って!もう来たくないなら来なくていいから…」


私は奏太の言葉を遮って怒鳴った。
そんな冷たい瞳見たくない。

私は再びベッドに潜り込み布団を頭まで被った。
その時、奏太がどんな顔をしていたのかも知らずに…


――ガラガラッバタンッ


その後すぐにドアが閉まる音と遠ざかる足音が聞こえた。


初めての大ゲンカ。


いつもケンカになりそうな時は奏太が一歩引いてくれてたから…

今回はお互い一歩も譲らなかった。


“俺だって毎日幸未の相手してるほどヒマじゃないんだよ!”


奏太はそう言ってた。

ごめんね…
やっぱりダメだったんだよ。

彼にはちゃんと私じゃなくて健康な子と付き合ったほうがよかったんだよ。


もう嫌われちゃったかな。


私はまだ好きだよ、大好き。