なんで自分の病気は治らないんだろう…

その思いがどんどん強くなるから。


「検査の時間だからそろそろ行くね!
明日の昼頃にはきっと読み終わってると思うから」


ここから一刻も早く出たくて私は急いで立ち上がった。


「うん。明日も来いよな!」


廉くんの言葉に返事もせずに私は部屋を飛び出した。

私は病院内の売店に行った。
意味もなく立ち寄りミネラルウォーターを買った。

病室に戻って一口飲んだ。

モヤモヤしていた心が一気に浄化していく感じがした。


「山中さん、検査のお時間ですよ」


「はい、今行きます」


私は返事をしてベッドから降りた。


――――――――――――――


「今日の結果はあんまり良くないな…」


検査が一通り終わり後藤先生からそう告げられた。


「免疫力が少し低下してる。
そのせいで脈も安定してないんだ」


「・・・・」


私はそれをただ黙って聞いているだけだった。