夏が終わって暑さも少しずつ和らいできた。

季節も秋へと移り変わり窓から見える景色も変わった。


「もうすぐ文化祭で実行委員押し付けられちゃったんだよな･･･」


今日も会いに来てくれた奏太が呟いた。


「そうなんだ。忙しそうだね･･･」


「あぁ、雑用多すぎるんだよ」


奏太が大きなため息をついた。


「でも私、そうゆうのちょっと憧れるな」


「何で！？」


「だって私、学校行ってないからそうゆうの楽しそう」


私の言葉を聞き奏太は笑った。


「写メあるよ。見る？」


「うん！」


私が大きく頷くと奏太は携帯を操作して私に渡した。


画面を覗くと何人かの生徒が金槌で釘を打ち付けてる写メやホッチキスで紙を留めてる写メが映し出された。


「結構大変そうだね･･･」


画面を動かしていくと奏太と１人の女子生徒の２ショットがあった。