幸恋‐ユキコイ‐

「ごめんな…」


え?
それは何に対してのごめん?

きっと、私の気持ちに対してだよね・・・


「そうだよね…
迷惑だったよね」


「いや!そうじゃなくて・・・」


そうじゃなくて?

どうゆうこと?


「俺も幸未が好きだ」


奏太はそう言って私の涙を拭った。


「私、病気なんだよ?
ずっと一緒にいれないんだよ?
デートだってできないし、病院でしか会えないんだよ?
それに奏太には健康な子と幸せになった方が・・・」


「それでもいいんだ。
俺にとっての幸せは幸未が笑顔でいてくれることだから」


「でも・・・」


「俺の彼女になってください」


ここまで来たらもう迷いなんてないよ。


「はい、私を奏太の彼女にしてください」


私は笑顔で言った。