「来たんだけどね、お姉ちゃんが自分から手放しちゃったの」
「どうして?」
「お姉ちゃんは王子様と幸せになれないから」
「ふーん…」
絢ちゃんは納得してないような感じだったけどね。
きっともう少し大人になったらわかるんだよ。
――――――――
次の日から私は先生のいいつけを守らなかった。
激しい運動はダメって言われたけど屋上までの階段をダッシュで駆け上がったり。
売店で買ったお菓子を飲食禁止の時間にこっそり食べたり。
当然、検査結果はどんどん悪くなった。
それでも良かった。
早く生まれ変わりたい。
その思いが強かった。
そして1週間後。
世間ではGW。
でも毎日が休みの私には関係なかった。
変わったことも無かった。
しいて言えば両親が毎日来てくれたことかな。
そんなこんなでGW最終日。
私は夢を見た。
「どうして?」
「お姉ちゃんは王子様と幸せになれないから」
「ふーん…」
絢ちゃんは納得してないような感じだったけどね。
きっともう少し大人になったらわかるんだよ。
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次の日から私は先生のいいつけを守らなかった。
激しい運動はダメって言われたけど屋上までの階段をダッシュで駆け上がったり。
売店で買ったお菓子を飲食禁止の時間にこっそり食べたり。
当然、検査結果はどんどん悪くなった。
それでも良かった。
早く生まれ変わりたい。
その思いが強かった。
そして1週間後。
世間ではGW。
でも毎日が休みの私には関係なかった。
変わったことも無かった。
しいて言えば両親が毎日来てくれたことかな。
そんなこんなでGW最終日。
私は夢を見た。