幸恋‐ユキコイ‐

「いつもは素直じゃなくて可愛げないって言いたいの?」


「そういう意味じゃないよ」


慌てて言う奏太のが可愛いよ。

言いたかったけど怒られそうだからやめておこう。


「奏太、ありがとう。
私ね…」


「もういいから、疲れてるんだから寝ろよ。
元気になれないから」


奏太に出会えて良かったよ。

そう言おうとしたけど奏太によって遮られてしまった。


まあ、いっか。
明日も会えるんだから。

その時伝えよう…


ギュッと手を握ると握り返してくる奏太の手。

大きくて優しくて温かい私の大好きな手。


私は目を閉じ眠りにつくのを待った。