「奏太!」


手紙を書いた次の日、奏太が来た。


「昨日はゆっくり出来たか?」


「うん。結夏も来てくれたんだ」


「そっか」


私が笑うと奏太も笑った。


奏太は今日、学校を休んで来てくれた。


「ゴメンね。学校休ませちゃって」


「いいって。俺が幸未と一緒に居たくて居るんだから」


奏太は私の頭を優しく撫でた。

頭撫でられるのもこれで最後なのかな…


「昨日、結夏が来たって言ったじゃん?
彼氏と順調だって。
結夏に彼氏が出来るの初めてだから私、嬉しくて…」


「幸未」


寂しさを紛らわすために私はいつもよりたくさん話した。
本当は笑えない状況だけど。

でもそれは奏太には全てお見通しだった。


「無理して笑うなよ…
何かあったのか?」


「っ」


「言ったろ?
俺にはため込むなって」