結夏は笑ってた。

私も笑った。
けど決して笑える会話の内容じゃないけど。


「結夏、友翔くんと順調?」


「うん…大会が終わったら2人で海に行こうって」


「ノロケだね」


少しからかうと結夏は顔を赤くした。


「自分で言ったくせに!」


またからかうとさすがに今度は軽く叩かれた。
顔を赤くしながら照れる結夏が最高に可愛いと思った。


「幸、ごめん。
病気の事、友翔に話したの」


「え?」


「幸の病状聞いて動揺しちゃって何かあったのかって友翔に言われたんだ…
私、泣いちゃって友翔に甘えちゃったの。
本当にゴメン」


結夏は頭を下げた。


「大丈夫。
結夏も1人で抱え込むの大変だったよね。
友翔くんみたいな存在が結夏の傍に居てくれて嬉しいよ」


「幸…」


私は結夏の手を強く握った。

そして笑った。