「幸未、これでよかった?」


「うん、ありがとう。
可愛い」


次の日、私はお母さんから昨日お願いした物を受け取った。

お母さんに買って来て貰ったものとはレターセットだった。


「今日はお父さんも来るから。
午後から結夏ちゃんも来るんでしょ?」


「そう、学校が終わったら来てくれるって」


結夏には今の病状をちゃんと伝えた。

ずっと嘘つかずにちゃんと教えてほしいと言われていた。


お母さんが来て、その後すぐにお父さんも来た。

3人で他愛もない会話をした。


話してるともうすぐ私がいなくなるのが嘘のようだった。

自分が病気だって忘れちゃうぐらい。

これがあと少しで終わってしまうのが凄く悲しくなった。


でも、死ぬまで笑顔でいようって心の中で誓ったからそんな事言えないけど。


午後には結夏が来た。


「幸、心配したんだよー」


「ゴメンね。
でも、もう大丈夫なんて言ってあげられないけど…」


「そうゆう事言わないの!」