「ゴメン。
本当はもっと早く来たかったんだ。
悩んでたら4日も経っちまった…」


「私の事で?」


「俺も、怖くなったんだ…

幸未と一緒に居たいのに体が動かなかった。

病気で弱ってる幸未を見るのが怖かった…

一番辛いのは幸未なのにゴメンな」


奏太の声は震えていた。


「逃げ出したっていいんだよ?
私は大丈夫だから」


「絶対、それはしないから。
幸未が悲しむようなことは絶対しない」


さっきの声色とは一変して強いハッキリとした口調。

私が普通の女の子だったら奏太はこんなに苦しんだりしなかったかもしれない。


でも、ワガママだけど私は奏太がいいんだ。

奏太のそばにずっと居たい。


「奏太、大好き…」


「俺も幸未が好きだよ」


私たちはそのまま唇を重ねた。