3日前、奏太が病室に来て私と話してから彼はそれ以来病室には現れなかった。

私の事が嫌になったのかな、なんて3日間思いつめたりもした。


「幸未、うなされてた。
怖い夢でも見たのか?」


奏太は私の頭を優しく撫でた。

こうゆうの久しぶりでとっても愛おしく思えた。


私は思わず奏太の首に腕を回して抱き着いた。


「ゆ、幸未?」


「怖くなったの…
怖い夢見た。
もう時間だって言って連れて行かれそうになる夢」


「…うん」


「奏太に会えないまま死んじゃうのかなって思った。
何度も心の中で奏太の名前呼んだの。
それで…目が覚めたら本当にいるんだもん」


ビックリしちゃった、って言って私は笑った。
私が笑っても奏太は笑ってくれない。

身体を離して奏太の顔を見る。

彼はとても辛そうに顔を歪めていた。


「奏太、来てくれてありがとう。
怖かったけど大丈夫」


奏太は私の肩に顔を埋めた。