私ってそんなわかりやすいかな…


「結夏はいい子だよ。
明るくて優しくて真っ直ぐだし」


「知ってる。
そうゆう所を好きになったんだ」


「結夏の事、よろしくお願いします」


私は頭を下げた。


「私がたくさん迷惑かけちゃってきっと今まで恋愛どころじゃなかったと思う。
結夏に好きな人が出来てくれて私もすごく嬉しい。

でも…結夏の事傷つけたら許さないから」


最後の一言は顔を上げて笑顔で言った。

私が病気のせいでたくさん迷惑かけちゃったから。

私と一緒にいたいからって言って高校も中学も部活には入らなかった結夏。


『幸のせいじゃないよ!』


そう言ったけど運動は得意だったから何かスポーツをやりたかったはず。
きっと我慢してたに違いない。


「わかってる。
絶対、幸未ちゃんには迷惑かけないから」


彼は微笑んだ。
その笑みを見て本当に結夏が好きなんだと実感した。


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「結夏、友翔くん素敵な人だね」


私は運動公園からの帰り道、結夏に言った。