何もしないの?
このまま寝ちゃうの?

さっきの奏太の大胆な行動とは真逆で驚いてしまった。

2人の男女が同じ部屋で寝て何もない訳ない。

きっと我慢してるんだ…

私が病気だから。


「おやす…」


「ま、待って!」


ベッドに入ろうとする奏太を私はつい止めてしまった。


「奏太、あのね…」


「どうした?」


奏太は驚いた顔で私を見ている。
伝えなきゃ…


「私が病気だから?
発作起こさせちゃうかもって思ってない?
我慢してない?」


何て言っていいのかわかんなくて質問攻めにしちゃう。
私は下を向いてるため奏太がどんな顔をしてるのかわからない。


「私は大丈夫だから、我慢しないでほしい。
だから…」


だから・・・・



「私を貰ってください」



最後の言葉は目を見て言えた。