「いいよ。私たちまだ未成年なんだから」


「平気だって。
彼氏なんだから」


「でも!」


こうゆうやり取りを10分以上している。
最終的には奏太が折れた。

折らせた、と言う方が正しいかもしれない。


「じゃあ、次のデートの時は俺が奢るから」


奏太はそう言ったけど次のデートなんてあるのかな…


「ほら、もう始まるぞ!
早歩き、出来るか?」


私は頷き、奏太の後を追った。


―――――――


「面白かったねー」


「うん、世間で話題になってるだけあったよ」


映画が終わると時間はもうお昼になっていた。


「この後、どうする?」


「えっと…私、この辺よく分からないから奏太にお任せするよ」


「わかった。
じゃあ、駅前のショッピングセンターでも行こうか
そこで、昼も食べようぜ」


「うん」