幸恋‐ユキコイ‐

ご飯を食べてお風呂に入った。

病院の石鹸とは違ういい匂いのシャンプーの香りに包まれる。

部屋に入ると入院前と変わらない空間が広がった。

私の部屋はシンプルにまとめられている。
ベージュの学習机に白いベッド。

薄ピンクの棚は中学校に入学するときにお父さんが買ってくれたものだ。


ベッドに入り目を閉じる。
久しぶりに寝る自分の布団は安心できる匂いがしていつもより早く眠りに落ちた。


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次の日、今日は結夏と初詣だった。
予定通り結夏は9時に我が家にやってきた。


「幸!あけおめ~」


「結夏久しぶり!あけましておめでと」


「今年もよろしくね」


「今年もよろしく」


新年の挨拶をして一緒に家を出た。
そして神社までの道のりを2人で歩く。


「幸、奏太くんとは順調?」


「うん、この前ケンカしたけど明日はデートするんだ。
それでね、結夏・・・」


私は立ち止まり結夏の方を見る。