そう言って奏太はリングを取り出し私の薬指につけた。


「私、頑張るからっ。
1日でも1秒でも長く生きれるように奏太の傍に居れるように頑張るね」


それだけ言うと私は我慢してた涙をついに零した。

私が涙を流したら奏太は優しく体を抱き寄せた。


「幸未って泣き虫だよな。
意地っ張りだし」


「バカッ
い、いつも泣いてるわけじゃないし!
意地っ張りは認めるけど…
それに、奏太が泣かしてる…んっ」


奏太の唇で言葉が遮られる。


「いいよ。
溜め込むよりずっといい」



唇が離されると奏多が言った。

ほら、また涙が出てくる。


私は奏太と出会ってから涙もろくなったみたいだよ…


薬指に光るリング。


このリングに誓うよ。


私はこの命が尽きるまで奏太に恋することを…