「ほい、戸籍表」

「て、お兄さん早！？」


アレキンは一枚の紙をメリアンに手渡した。

「あ～れ～ま～。二人は本当に兄弟だったのね～。メリアン納得～」

「やっと、解ってくれた・・・」

戸籍表に記載されている内容を見て、メリアンの誤解が解けたようだ。

「幸せな二人をね～、ゴミに・・・」


その後メリアンは自国に帰らなくてはならないと電話が入ったため、急いで帰ってしまったのであった。


何のために家の玄関をぶち破ってまでやってきたのかと後日桜子は彼女に聞いてみた。


彼女の言い訳は、


「ムシャクシャしてたから～、彼氏がいる桜子にジェラシィ～みたいな～」


だそうだった・・。


彼氏と別れた後で、うっぷんを晴らすために家の玄関をぶち破ったのだ。


しっかり者のお兄さんは修理代はもちろん、メリアンの家に請求書を送りつけていました。

彼氏役なんて、お兄さんにもう頼まないと心に誓う桜子であった。