父は意外と速く私の部屋に来た。 そして、私の顔を見るといきなり頭を下げる。 『頼む!亜美(アミ)には黙っててくれ!!』 そう言って必死に頼んでくる父があまりにも無様で醜くて呆れてしまった。 母にバレたくないのなら、家になんか上げなければいいのに。 本当に、男は馬鹿で醜い存在だ。 平気で信じた人を裏切る…そんな存在なんだ。 その瞬間、私の中で男への嫌悪が生まれた。