~奈緒視点~ 男という存在を許せなくなったのは多分小学生の頃だともう。 小学二年生の時、私は熱を出して学校を休んでいた。 母親は不在、父親は仕事で一人だったはずだったんだ。 ベットで寝ていると、不意に玄関が開く音がしてお父さんと女の声が聞こえた。 不思議に思って声のする方向に行けばそこは両親の寝室。 そこからは変な声が聞こえてて私は扉の隙間から部屋を覗いた。