BLOOD × BLOOD



「…神崎…刹那…」


なんで…なんで同じクラスの神崎 刹那-カンザキ セツナ-がここにいるの…?


神崎 刹那は高校で同じクラス。


いつも1人でいて、謎だらけな人…。


それに整った容姿は浮世離れしていて、とても目を引く。


柔らかそうな黒髪に、少し鋭い黒い瞳、長身で均等のとれた色気を纏う身体。


こんな完璧な人がいるだろうか。


「こんばんわ〜。ローズ。いや、雨宮 音羽か。」



「! …あなたも殺し屋?」



「俺は殺し屋じゃない。」



殺し屋じゃなかったら…何?


この組織には絶対に入ってるわけがない。


ここは高校生なんて何があっても入れないもの…。