BLOOD × BLOOD



「そんなこと言ってられるのも今のうちよ。」


――シュッ!


避けられたけれど、頬に少しかすった。


「さて、僕も。」


そう言うと、拳銃を取り出した。


「これで君は終わりだ。そして、僕のものだ…。」


この私に拳銃の弾を避けられないとでも思ってるのかしら。


――パァンッ!!


「甘いわね。」


「なっ!?」


――ザシュっ!



…あっけなかったわね。


銃弾がいくら近くても私にかすりさえもできないわ。