「なんだか、のぞむと話していると、悩みがバカバカしくなる。」 「悩んでたの?」 「そーだよ、ばかっ!」 ボスッ! 思いっきり、枕を投げつけてやった。 近くにいたポン太が、うるさいな、という目でこっちをちらっと見て、また眠そうに頭を垂れた。 「もぉ、のぞむのバカがこっちにまで移っちゃったんだよ!」 言ってて、自分でも情けない。 八つ当たりって、わかってる。