「・・・・・・・・何か嫌な予感がする。 大貴、会議室行って来な」






遥がオレのデスクに寄って来た。






「・・・・・・・・って言っても、今日まで期限シゴトがあるから」






オレは遥とは違うんだっつーの。





それなりにシゴト抱えてるんだっつーの。






「そんなの後で藍に手伝ってもらえばいいでしょーが。 藍、シゴト早いんだから」






遥がオレの腕を引っ張り上げて、椅子から立たせようとする。






「コレはオレのシゴトなの!!」







「イイの?! 剛が先に助けに行っちゃうカモよ?? 剛、藍が会議室に呼ばれた事、気に掛けてるっぽいし」






「・・・・・・・助けるって・・・・・・藍、課長に何かされてんの??」






「大貴だって、藍がシゴトの用事で会議室に呼ばれたワケじゃない事くらい分かってるよね?? ワタシ、課長と付き合ってたんだよ?? 課長がどんな人か知ってる。 あのヒト、何か企んでる。 絶対」






・・・・・・・・何でそんな男と付き合ったんだよ、遥。






でも、課長の愛人だった遥が言うと、そうなのかもとも思う。






・・・・・・・・・胸騒ぎがした。