翌日、昼休みに遥をランチに誘った。 会社の近くのビル地下のイタリアン。 あまり知られていないから、同じ会社の人間が来る心配が少ない。
「外にランチなんてめずらしいね」
『何食べようかなー』と言いながらメニューを選ぶ遥。
「藍は何にする??」
「ワタシはAランチにしようかな」
「じゃあ、ワタシも」
・・・・・・言うと思った。
遥は、何事も自分で決めない。 いつでも他人の意見に乗っかる。 故に、流され易い。
2人でAランチを食べる。
お昼休憩は1時間。
食べてる途中にする話ではないのカモしれないが、時間がない。
昨日の話を切り出そう。



